東洲斎写楽 (とうしゅうさい しゃらく)
三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛 1794年 重文
(さんだいめ おおたにおにじ の やっこ えどべえ)
江戸後期、デビュー後わずか10ヶ月で姿を消した謎の絵師。写楽は歌麿だ!とうの別人説が唱えられる。歌舞伎が庶民の娯楽の王座を占めていた時代に人気役者の絵は、現代の俳優ブロマイド。同業の歌川豊国はスターを美化して描くが、写楽は美的ではないところを隠さず描いた、そのため不評になっていく!奴江戸兵衛が大金を強奪しようと襲いかかる瞬間を描いたもの、迫力の仕草と表情が魅力となっている。
正体は、能役者の斉藤十郎兵衛が有力。