鳥居清長 (とりい きよなが)
美南見十二候 品川沖の汐干
(みなみじゅうにこう しながわおきの しおひ) 1784年頃
遊郭の一年を題材にした作品の一つ。二枚続きの大判と呼ばれるもので当時は新しい試みであった。清長の美人画は九頭身、八頭身のスタイル良い絵柄が特徴。現代ならまだしもこの時代にナイスアイデアだと感心する。右は東京国立博物館、左はたばこと塩の博物館で所有が異なるのが残念。私が昔(今目にするお婆さん達)の日本人女性を思い描くと五頭身ぐらいのイメージなので当時の女性はもっと小さかったのかなと・・・であるなら誇張しすぎでしょ、と思ってしまう。女性を九頭身で描き違和感をださない全体のバランスがすばらしい。