スポンサーサイト
- 2018.01.09 Tuesday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
加山又造(かやままたぞう)
春秋波濤(しゅんじゅうはとう) 1966年 六曲一隻
東京国立近代美術館
京都、西陣織の図案家の子に生まれ、幼い頃から伝統的な日本の様式美に囲まれて育ち、モノを単純化や誇張することで、モノの本質を抜き出す力を養う。私がこの絵ですごいと思うのは波の曲線です。線の美しさを熟知し、常人の発想では考えだせないような曲線を生み出しているところです。生きているような錯覚を感じ、それでいて美しい。手前の紅葉の山には、金箔を細く糸のように切って貼り付ける切金という技法をつかい、なんでも新しいものに挑戦し美を追求していく姿勢に心惹かれます。
晩年はパソコンで絵描き始めていたことに脱帽です。
もっと長生きして作品を生み出し私達の心を楽しませてほしかったです